映画「ドブラートフ」を見た
映画を観る事が好きで、自由時間があれば足を運びたい。
春先からコロナ禍で延期になっていた「ドブラートフ」がやっと横浜にやって来てくれました。
すごく嬉しいです。
本当はレッスンでご一緒している方々もお誘いしたかったのですが、余りの暑さにぼんやりしてしまって。
平日の上映しか残っていないと気がついた時には焦りましたが、まずは1人で鑑賞してきました。
すでにモスクワで先生はご覧になっていたらしく。
「もっと、彼の著作の軽快さを映画に出した方が良かったのでは…?」とも仰っていらしたが。
予備知識皆無の自分は、ジャズが流れる中で閉塞感も感じさせられるソ連時代の雰囲気を楽しめました。
一言では言い表せない時代なのかも…と思いました。
全ての国に良き事ばかりが集まる訳でも無く、悪しき事ばかりも無い訳で。
当然、ソ連もどちらの要素を合わせ持っていたのだと思います。
彼の著作について少し調べて見ましたら、成文社さんのページがヒットしました。
本当に参考になりましたので、一部引用させていただきます。
それにしても、どうしてこのように面白い作家が、今までほとんど紹介されなかったのか。
一つには、彼が一見したところつかみどころのないとぼけたユーモアを持ち味としていて、真面目な日本のロシア文学界に相性が悪いということがあったのだろう。
その上、痛切な社会的告発から、過激な前衛的実験にいたるまで、目が眩むほど多彩で威勢のいい現代ロシア文学の舞台では、こういった飄々とした作家には居場所がなかなか見つからないということもあった。
しかし、最近のロシアでは、その彼も居場所を確保したどころの話ではない。
旧ソ連に暮らしていたころには作品をほとんど活字にしてもらえず、アメリカに亡命してからもソ連国内では完全に黙殺されていたドヴラートフだが、ペレストロイカが始まると「解禁」され、ロシア本国でも彼の人気は次第に高まっていった。
http://www.seibunsha.net/books/ISBN4-915730-20-4.htm
#わが家の人びと -ドヴラートフ家年代記さんより
祖父達の逸話に始まり、ドヴラートフ家の多彩な人々の姿を鮮やかに描きながら、アメリカに亡命した作者に息子が生まれるまで、四代にわたる年代記が繰り広げられる。
その語りは軽やかで、ユーモアに満ち、どこまで本当か分からないホラ話の呼吸で進んでいく。(1997.10)
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